洞ヶ沢第2砂防えん堤工事 安全対策について
工事現場には様々な危険が伴い、それを未然に防ぐため各現場ごとに工夫した対策を練る必要があります。今回は洞ヶ沢の現場で実施した、安全対策の一例を紹介したいと思います。
①安全通路の設置
当現場は堤長がL=255mと長く、それと平行に築造した工事用道路との間が自由に往来できる状態でした。
そのため、現場作業員とクレーン車及び工事車両との接触事故が懸念されたことから、通路を設置して明確に区分することで現場作業員の安全を確保しました。
②落石防止柵の設置
現地は、工事用道路からえん堤の掘削箇所に向かい緩勾配であったことから、コンクリートを打設するためのクレーン車をセットするために、水平に盛土をして作業スペースを築造しました。
そのため、盛土法尻部と掘削箇所の法肩部が交差することから、盛土部からの落石により掘削作業が危険となることが予測されました。
そこで、落石を防止するために、盛土法尻部には足場材である『幅木(はばぎ)』を利用して、簡易的な防止柵を設置しました。なお、防止柵を固定する杭には、現地で発生した『伐採枝』を使用しました。