大留3号(農業用河川工作物応急対策事業大留地区第3号工事)は平成22年5月31日を以て完成しました。
この大留3号の頭首工は、国道456号を南下し、新稗貫川橋から遠目ですが左手に見ることができます。
一枚目の写真では、左岸側下流から頭首工を見たもので、『ラバーダム』が稼働している様子が写ってます。
二枚目の写真は、右岸側下流から撮った写真で『階段状の魚道』が見えます。稗貫川には、アユやヤマメ、そしてサケなどが生息しているため、頭首工が魚の遡行を妨げないように配慮して作られています。
大留3号
工事のご紹介と進捗状況のお知らせです
前回の投稿から約1ヶ月半程経ち、堰体の全容が明らかになってきました。
一枚目の写真は右岸護岸ブロックの施工状況です。護岸ブロックをバックホーで吊りながら積重ねていきます。この写真では4mほどの高さですが、最終的には6mの高さまで積み上がります。
二枚目の写真は左岸側から見た堰体部の様子です。
三枚目の写真では、ラバーダムの作動テストをしている状況が写っています。堰体の両端を繋ぐ円柱状の黒く見えているものは素材がゴムでできており、袋の様な形状をしているため、この中に空気を送ることによって風船のように膨らませ、川の流れをせき止めます。そのためゴム袋に入れる空気の量を加減することで、任意に川の水位が調整できるようになります。
今回初めて紹介する現場ですので簡単に説明していきます。
工事場所は花巻市石鳥谷町猪鼻地内にあり、そこに流れる稗貫川(ひえぬきがわ)の頭首工(農業用取水施設)が老朽化したため、改修することになりました。
頭首工とは、河川から用水路に水を引き込み、川の水を農業用水として利用するための施設です。旧頭首工は固定堰でしたが、今回新たに設置する頭首工は可動堰になります。
現在は堰体工を施工しています。